頭痛、めまい、疲労が慢性的に続く頚性神経筋症候群

あけましておめでとうございます。

陣の内脳神経外科クリニックです。

本年もどうぞよろしくお願いします。

 

今回は片頭痛と間違われやすい頭痛についてお話したいと思います。

 

会社員のMさん(50代)は、1年ほど前から慢性的な頭痛と耳鳴りに悩まされるようになりました。

疲労感が強く、微熱が出ることもあります。悪い病気ではないかと近くの内科を受診しましたが、そこでは風邪と診断されましたが、よくなりません。

別の病院で、漢方薬を処方してもらうなど、さまざまな医療機関で治療を受けましたが、改善せず、当院を受診されました。

 

問診とともに頚部の筋肉を触診したところ、頚性神経筋症候群という病気に特徴的な、「首のこり」「圧痛点」が認められました。

MRIや平衡機能、瞳孔検査などを行ったところ、頚性神経筋症候群であることが間違いないとわかりました。

「これまでどこの病院でも、納得の行く診断をしてもらえませんでした。病名がわかって不安がなくなりました。」

と患者さんは言います。

 

筋肉をやわらかくする薬低周波治療を組み合わせたところ、1ヶ月ももたないうちにすっきりとよくなり、非常に喜ばれました。

耳鳴りは少し残っているものの、気になるほどではありません。現在は悪化したときだけ、湿布の塗布などでコントロールしています。

 

頚性神経筋症候群は東京脳神経センター理事長・脳神経外科医の松井孝嘉先生が、一向に治らない多彩な症状の患者の首後方にある筋肉に共通の異常を発見したことで命名されたものです。

 

首のつけ根周辺の筋肉が緊張することにより引き起こされる、種々の自律神経障害頭痛の症状です。

「首こり」と簡略化されることもありますが、首のこりよりも、むしろ全身の症状のほうがつらいために、ドクターショッピングを繰り返す患者さんも多いようです。

 

また、実際に全身の病気をあわせ持っていることが多く、

・慢性疲労症候群

・むち打ち症

・めまい

・緊張型頭痛

・うつ状態

・パニック症候群

・ストレス症候群

・自律神経失調症

・更年期障害

と診断された患者さんのうち、60%が頚性神経筋症候群を持っているといわれます。このほか、脊椎の側弯症を含む変形性頚椎症頚椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症など整形外科の病気が見つかることも少なくありません。

 

頚性神経筋症候群の治療をきちんと実施すると、頭痛、めまいなど多くの症状が劇的に改善することが知られています。

 

鍼灸治療整形外科的なリハビリテーションも効果があることがわかっていますので、疑わしい場合は、この病気に詳しい医師に診てもらうことをおすすめします。

 

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